【要約・紹介】どんな本でも大量に読める「速読」の本

実用書

5分でさっくり要約紹介:速読の本

令和5年に日本で新しく作られた本の数は約65000冊に上ります。1日に換算すると180冊!

仕事や勉強に忙殺される傍らで、部屋に積もっていく書籍の数々を見ているともの悲しい気持ちになってしまいますよね…。

「もっと早く読めたなら…」と夢想した経験が皆さんも一度はあるのではないでしょうか。

本日は、そんな時間貧乏な読書家の一助となる『どんな本でも大量に読める「速読」の本』のご紹介です。

参考:総務省

推し作家の新刊、仕事で生かせそうな本、昔読んだ書籍も定期的に読みたくなってしまいますし、時間がいくらあっても足りませんね…。

技術は不要!速読の肝は”ストック”である

速読力 = 速読技術 × ストック

『どんな本でも大量に読める「速読」の本』宇都出 雅巳

 速読技術  … 速読本やセミナー、訓練で会得する技術

 ストック  … 読み手の知識・情報・経験

速読力は技術だけでなく、読み手の知識量や経験と強く結びついています

従来の速読本は「速読技術」に焦点をあてているケースが多かったようですね。

初学者にとって習得のハードルが高いコンテンツとなっていましたが、本書では読み手の「知識・情報・経験」ーーストックに焦点を当てています。

本の内容を理解するためのストック<前提知識・経験>が多ければ多いほど本を早く読むことにつながっていきます。

専門書がいい例かもしれません。

前提知識が全くないと1ページ読むのにすら何分もかかってしまいます。

本書で紹介されている「高速大量回転法」では、ストックをフルに活用することで

速読技術の習得をせずに「1冊/30分」の速読を実現することができると紹介されています。

高速大量回転法 ~ひたすら繰り返す、1冊を~

高速大量回転法の流れはいたってシンプルです。

「読む範囲を絞って本を周回していく」ということ。

【目次⇒まえがき・あとがき⇒見出し⇒本文】

一例:

  1. 目次を読む       (5~10回:2分)
  2. まえがき・あとがきを読む(10回:6分)
  3. 見出しを読む      (3回:6分)
  4. 本文を読む       (∞回:15分)

※回数や時間は本によって変わります

前半部(1~3)では、書籍内のキーワードやポイントに何度も触れることで、本を理解するために必要なストックを蓄積していくのが肝になります。目次や見出しといった骨組みを知ることで、本の全体像を知ることにもつながります。

後半部(4)から、とうとう本文を読み込んでいきます。それまでの周回で気になった箇所やキーワードの詳細な説明を読み、ストックの補強と知識の肉付けを行っていきます。

  • ポイント① わかろうとしないでただ「見る」
  • ポイント② 全体と細部を何度も往復する
  • ポイント③ 本への相槌・共感を意識する

じっくり内容を咀嚼するというよりは

自分の内側に何度も刷り込んで知識の層を分厚くしていく感覚のようですね

実際にやってみた感想

本書を読んでからさっそく何冊か試してみました。

30分とはいきませんでしたが、私の場合は平均1時間弱で200~300pの本を読み切ることができました。

正直最初の15分間は「え、これであってるのかな」と半信半疑でしたが、周回していくうちに自分の中身が本の内容へ自然と追いついていきます

自分の部屋のどこに何が配置されているか分かるように、本のどこに何が書かれているかが徐々に鮮明になっていくんですね。

周回していくうちに「ああ、ここはもうわかるな」という箇所が出てきたりするので、まさに知識がストックされていき、1回転の所要時間が徐々に短縮されていきます。

実用書やビジネス書、参考書といった<知識>の吸収に重点をおくような本におすすめです!

何度も周回している分、キーワードやフレーズの読後の定着度は普段の読み方よりも高いと感じましたね!

高速大量回転法だと、参考書等の復習に要する時間が大幅に短縮されて非常に有用でした。

まとめ

いかがでしたか。

今回は宇都出 雅巳さんの著書『どんな本でも大量に読める「速読」の本』を紹介いたしました。

著書では、既存の速読技術の解説や注意点、速読そのものに対する考え方など、本記事では説明できなかった点まで詳細に記述されています。興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

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